【セントライト記念 2021年】レース回顧 なぜタイトルホルダーは凡走したのか(+おまけ)

競馬

2021年9月20日に行われた朝日セントライト記念のレース回顧です。

各馬の見解を中心に振り返っていきたいと思います。

タイトルホルダーの考察では「なぜ凡走したのか」について考察しておりますので、読んでみてください。

最後に新馬戦ですごい馬(小並感)がいたので備忘録として残しておきたいと思います。

レース結果

1着:アサマノイタズラ
2着:ソーヴァリアント
3着:オーソクレース
4着:カレンルシェルブル
5着:ヴィクティファルス
6着:ベルウッドエオ
7着:ルペルカーリア
8着:レッドヴェロシティ
9着:グラティアス
10着:ノースブリッジ
11着:ワールドリバイバル
12着:レインフロムヘヴン
13着:タイトルホルダー
14着:タイムトゥヘヴン

レース振り返り

ノースブリッジがハナを切ったかと思われたが、外からスタートが決まらなかったワールドリバイバルが主張し、
ワールドリバイバルの逃げでレースは進んだ。2番手には福永騎手騎乗のルペルカーリアが付け、
その後ろにタイトルホルダー、グラティアス、ソーヴァリアント、オーソクレースと有力馬が集まる隊列となった。
外目からワールドリバイバルとルペルカーリアが主張したことによって、少々引き締まった流れになった。
残り800メートルあたりからカレンルシェルブルがしかけ始め、それにつられてソーヴァリアント、グラティアスも前目に進出。
その他有力馬のタイトルホルダー、オーソクレースはその仕掛けには反応せず、馬群で待機したがタイトルホルダーは進路があかなかった。
そして前目で運んでいた馬はソーヴァリアント以外垂れてしまい、後方待機していたアサマノイタズラが差し切り勝ち、
仕掛けを遅らせたオーソクレースが3着、ソーヴァリアントが2着という結果に終わった。

レース全体として、前目で運んでいた馬には着順以上の評価を打ちたいと思えるレースであった。

各馬見解

1着:アサマノイタズラ

前がやりあったことにより後方でどっしり構えていたアサマノイタズラに展開が向いた。
前が厳しいペースになることを想定して騎乗した田辺騎手のファインプレー。ただ1頭の上り34秒台での優勝は評価。
後ろでゆったり運べば距離は問題ないことを証明できたし、菊花賞への良い前哨戦になっただろう。
ただ、今回のレースは明らかに展開が向いた勝利であるため、菊花賞で買いたいかと言われると疑問。

2着:ソーヴァリアント

この馬が一番強い内容。残り800メートル辺りからのカレンルシェルブルの仕掛けに反応し、前に進出。
そのまま早め先頭で、勝ち馬とはクビ差の内容であった。
おそらく戸崎騎手の頭では、自分より後ろにいる馬は眼中になかっただろう。それゆえに早仕掛けとなり最後差されてしまった。
馬の力を信じた好騎乗であったと思うが、後ろで虎視眈々と待機していたアサマノイタズラだけが誤算であった。


序盤から引き締まったペース、少し早い仕掛けにも関わらず最後まで脚色は衰えなかった圧倒的心肺能力の高さ。
今回、スタミナを証明できたし、スタミナが要求される菊花賞では主役だろう。

3着:オーソクレース

残り800メートル地点での仕掛けには反応せずに、最後、他馬がバてたところを差して3着で菊花賞の優先出走権を得た。
カレンルシェルブルが仕掛けたタイミングでルメール騎手が反応しなかったのは、このレースの優先順位が、

菊花賞優先出走権獲得 >>> セントライト記念勝利

であったから。
パドックからも状態はあまり良さそうには見えなかったにも関わらず3着確保はルメール騎手の為せる技。
トップジョッキーに着狙いをさせたら手が付けられない。正直痺れた。

4着:カレンルシェルブル

かなりの好内容。早めにしかけ始めて、長く脚を使っての4着。
後半4F:12.0 – 11.5 – 11.7 – 12.2
残り600~400メートル地点の最もラップの早いタイミングでコーナー外々を周ったことは、馬にとってかなりの負荷であり、
1勝クラスながら能力の高さを見せた
予想段階でも記載したが、小倉で良績を集める長く良い脚を使うタイプで、今回、馬の特徴を引き出した横山和騎手の好騎乗であったと思う。
しかし、もうワンテンポ仕掛けを遅らせていたらどうなっていたのだろうかということは気になるばかりである。

5着:ヴィクティファルス

中段内目で待機し、カレンルシェルブルの仕掛けにも全く反応しなかった。
そこそこ展開は向いたが5着までだったことを考えると、そこまで着順以上の評価は打てない。
今回は、これが精一杯。

6着:ベルウッドエオ

後方待機から無欲の追い込み。
展開向いてここまでなら、ここまでの馬。自クラスでの活躍を期待。

7着:ルペルカーリア

序盤からかなり脚を使う競馬をしていたにも関わらず7着に粘ったのは立派。
切れる脚を持たないこの馬の権利取りのために福永騎手が引き締まった流れを作り出した。
さすがに最後はバてた印象だが、能力の一端を見せたレースとなった。今後の成長力に期待。

8着:レッドヴェロシティ

出遅れが影響したこともあったが、展開向いてこの着順は、能力が少々足りなかった。

9着:グラティアス

厳しい流れを先行したが、最後坂で垂れて9着。
血統的も早熟のマイラーで、今回は少々距離が長かった。
京成杯では1着だが、中山の2000メートルはマイラーが好走する舞台で、ドスローの瞬発力戦。
これで距離適性に問題ないとした予想はまずかった。この単穴評価はナンセンスであったと反省。

10着:ノースブリッジ

ワールドリバイバルに付き合わず、内目で待機したのは正解であったと思う。
直線では前が塞がり進路がなかったが、脚色はよかった。進路さえ開けば3着までならあった内容。
折り合いも問題なく、陣営としては逃げなくても競馬ができることを学べたよい機会になった。

11着:ワールドリバイバル

まず一言、なぜ逃げた?
前走、逃げずに良い競馬ができていたにも関わらず、今回逃げの一手。
正直とてももったいないと感じた。

展開としてはとても向かず、今回は惨敗であった。上位陣とはかなりの能力差がある。

12着:レインフロムヘヴン

純粋に能力が足りなかった。自己条件で。

13着:タイトルホルダー

私の本命馬だったが惨敗。カレンルシェルブル、ソーヴァリアントが動いたタイミングでは静観。
静観したオーソクレースとは対照的に周囲を囲まれ、進路がなくなってしまい、横山武騎手も次走を見据えて無理に追うことをしなかった。
菊花賞で人気を落とすならば買い時だろう。

さて、なぜカレンルシェルブル、ソーヴァリアントが動いたタイミングで横山武騎手は動かなかったのだろうか。
それは横山武騎手に中山10Rの残像が残っていたからだと考察している。
中山10Rでパラダイスリーフに騎乗の横山武騎手は、4コーナー手前で他馬が動いたのを後ろで見て、ワンテンポ仕掛けを遅らせた。
これにより最後差し切っての1着になったのである。
仕掛けをワンテンポ遅らせることがよい結果につながることを直前に経験してしまったがゆえに、
セントライト記念でもワンテンポ仕掛けを遅らせることを選択したのだと思う。
それが仇となり、直線進路がなくなり13着という惨敗を喫してしまった。
仕掛けに反応しても最後まで伸びる脚はあるはずなので、今回のレースの反省を次走以降に活かしてほしい。

14着:タイムトゥヘヴン

内々で周ったにも関わらず、14着。もともと距離が長くマイルに行った馬で、ここでは距離がかなり長かった。
マイルの舞台で活躍を期待する。

おまけ

新馬戦チェック馬

月曜 中山5R レッドリベリウス

この馬の注目点は3点。

1点目はコーナーでの加速性能の高さ。
後半3F:11.8 – 11.5 – 11.5
最も加速ラップを踏んでいる4コーナーで一気にまくり上げる加速性能。
次走以降、期待せざるを得ない。

2点目は展開に反しての好走であるということ。
このレースは明らかに前残り展開だったにも関わらず、4コーナー13番手ながら5着は立派。
普通に位置を取れれば圧勝できる器。

3点目は道中の不利受け。
スタート直後、よろけた馬にぶつかられてしまい最後方になってしまった。
4コーナーでも加速中に他馬にぶつかっている不利がある。
2度の不利があったにも関わらず、最後まで走り切る闘争心は魅力。

次走は巻き返し必至ですので、注目してみてください。

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